敬語がうまく使えないのは大人と話す機会が少ないから
「敬語がうまく使えなくて、困っています」という相談を、20代の会社員の方からされました。確かに、言葉の使い方が変だなと、最初の2分くらいで思いました。
敬語がうまく使えない人は、圧倒的に大人と話す機会が少ないです。家族と友達としか話していないので、敬語に慣れていません。LINEをやっている時のように「身内のノリ」でしか、会話ができないのです。それでも生きてはいけますが、社会人としてはアウトです。
これは年齢には関係ありません。いい歳したおばさんでも、敬語がうまく使えない人は多いです。ママ友とパート仲間、家族としか話していません。無理に敬語を話そうとすると、源氏物語みたいになります。いかに大人と話す機会が少ないか、ここでバレてしまいます。
敬語というのは、完璧に使いこなす必要はありません。最低限、相手に対して、失礼のないようにしておけば、それで充分です。その「最低ライン」にすら、達していない人が大半だということです。
手っ取り早い上達法は、敬語をしっかり使える大人と、たくさん会話することです。そういう人が身近にいれば、どんどん話してみましょう。あるいはしっかりした文章を、たくさん読みましょう。そうしているうちに、ボキャブラリが増えて、会話の「間」も自然と学べます。
身内ノリの会話が許されるのは、学生までです。それ以上になって、まだ身内ノリで話していると、みっともないなと思われます。おばさんが若者言葉で話すと、余計に老けて見えるのです。
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