不倫が減らない本当の理由
奥さんや家庭を大切にする男は、女性からすると素敵に見えます。これが、不倫が減らない本当の理由です。
女性という生き物は「置き換え」が得意です。子供の頃は、アニメの主人公になり切ったり、好きなアイドルに告白されることを想像して楽しみます。それを大人になっても、ずっとやっているのです。
奥さんを大事にする男を見ると、自分がもしこの人の奥さんになったら、大事にしてくれそうだと思い込みます。家庭を大事にする男を見ると、自分がもしこの人と家庭を築いたら、幸せになれそうだと思い込みます。全て、置き換えであり、感情移入であり、妄想です。
不倫するなら、奥さんも家庭も大事にしない男の方が、よっぽど向いている気がしますが。そういう男には、女性は反応しません。良い妄想が出来ずに、悪い妄想をしてしまうからです。もしこの人の奥さんになったら、同じように粗末に扱われるのではないか。家庭を築いても、全く家には帰ってこず、酒やギャンブルに溺れ、外に別の女を作って、出て行くのではないか。そんな風に思ってしまうので、不倫の対象外になります。その結果、家庭円満に見える男の方が、圧倒的に不倫しているという状況が生まれるのです。
先日、不倫しているという30代の女性から相談を受けました。相手は50代の上司です。奥さんと離婚してくれとは言えず、自分もいい年なので、どうしたら良いかと聞かれました。その時に気付きました。この人は、確実に、その状況を楽しんでいるということに。相談だと言いながら、どこか嬉しそうです。シリアスな感じは、全く受けません。声も弾んでいます。
叶わない恋でありながら、その状況すら楽しめてしまう。こういうメンタリティは、男にはありません。そういう人であれば、無理に何か行動を起こさなくても、その状況を充分に楽しめば良いと思います。奥さんや家庭を大事にする男が増えれば増えるほど、不倫の数も増えます。おかしな話ですが、これが現実です。倫理とか貞操で語れるものではありません。人間なんて、そんな大したものではないのです。
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