勉強のできない生徒ほど参考書をたくさん持っている

以前、塾を経営しているお客様から、直接聞いたことがあるのですが。勉強のできない生徒ほど、参考書をたくさん持っているそうです。


Aをやっていたかと思うと、途中で投げ出してBに取りかかり、それも途中でCに行く。そんなことを年中繰り返していて、結局どれも完全にはやり遂げない。そういう生徒は、いつまでも成績が上がらないとのこと。


勉強のできる生徒は、信頼できる一冊を完璧にやり遂げ、それを何度も復習するそうです。反復することで記憶力が高まり、成績もどんどん向上するとのこと。自分の受験時代を思い返してみても、その通りだなと思います。


私は私立志望だったので、その学校の赤本「だけ」を、繰り返しやっていました。おかげさまで現役合格できたのですが、一緒に受けた同級生は落ちました。どんな勉強法をしていたのか聞くと、参考書をカバンからズラッと出し、こんなに買ったのにと嘆いていました。これが合否の違いかと、納得できました。


大人になっても、同じようなことをやっている人は、実に多いです。ランキング本を片っ端から読んだり、色んな人のセミナーやコンサルを受けてみたり。あっちこっちに気が散り、結局、誰も信用していません。自分の中に「軸」が無いから、ブレるのです。


売れる人は、この人だと思ったら、まずはその人の言うことを信じて、とりあえずやってみます。良くも悪くも結果が出るまでは、じっと待ちます。決して浮気しません。自分の中に軸があって、相手のことを信じているからです。


広く浅くと、狭く深くの違いです。気の多い人は、広いですが浅いです。それでは得るものも少ないです。うまくいく人は、狭いですが深いです。たった一人を、とことんしゃぶり尽くします。そうすると、得るものは増えます。

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