社内の人間関係が苦手だから起業したいというのは大間違い

なぜ起業したいのですか？と聞くと「社内の人間関係が苦手だから、一人で仕事をしたいんです」と、答える人がかなり多いです。この時点で、相当ズレているなと思います。

どんな仕事にも、人間関係は付いて回ります。それは会社であろうが、お店であろうが、個人事業であろうが関係ありません。人が人に売って、人から買っている。その「本質」は変わりません。対面するかどうか、会う頻度が多いか少ないか。その違いがあるだけです。

起業して個人事業主になれば、相手を選べるという訳ではありません。そんなことが出来るのは、よっぽどの売れっ子だけです。気の合わない人と仕事をしたり、人間関係でイラっとすることも、たくさんあります。会社に所属していようが、起業して独立しようが、人間社会で生きている限り、そこから抜け出すことは不可能です。そのことを、よく覚えておきましょう。

それと、人と付き合うのが苦手な人は、個人で仕事をしても上手くいきません。よく考えてみてください。そんな人と取引したり、そんな人から買いたいという人が、どれだけいるでしょうか。どうせなら、上手く付き合える人と取引したり、買いたいと思うのが人情です。わざわざコミュ障の人から、買いたいという人は、滅多にいません。

それでも買ってもらえるのは、よっぽど能力のある人だけです。但し、そういう人は、リピートされたり紹介されることは、極端に少ないです。付き合いづらいので、リピートも紹介もしにくいのです。

あなたは単に、今いる会社の人間関係から、逃れたいだけです。嫌いな人がいなくなるまで耐えるとか、部署の異動希望を出すとか、転職して違う会社に勤めるとか。そういう「現実的」な選択肢を、模索しましょう。

何も売りたいものもなく、能力も無いのに、現実逃避で起業しても、上手くいきません。そんな人、山ほど見てきました。もう見たくないのです。

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