お金を使うのは楽しい
はっきり言って、お金を使うのは楽しいです。欲しいものが手に入ったり、行きたいところに行けたり、貴重な体験ができます。そんな楽しいことなら、どんどんやれば良いのです。
お金そのものが好きな人は、滅多にいません。コインマニアや紙幣マニアなら、まだ分かりますが。ほとんどの人は、そうではありません。つまり、お金が好きなのではなく、お金を使うことが好きなのです。お金を使って、何かを手に入れたり、どこかに行ったり、体験したりすることが好きなのです。そこを勘違いしている人が、あまりにも多い気がします。
日本人はお金を使うのが、とても下手です。小さい頃から、無駄使いしてはいけない、貯金しておかないといけないと、叩き込まれています。欲しいものがあっても、すぐには買えません。慎重に慎重に考えて、やっぱりやめます。そういう経験が積み重なると、ますますお金は使えなくなります。
貯金がいくら増えても、通帳の数字が増えるだけです。それで得れるのは、精神的な安定だけです。他には何も手に入りません。しかも数字が減ったら、落ち込みます。相手は、ただの数字です。それでもがっかりします。貯金額に一喜一憂するということは、そういうことなのです。
お金を使うのに、金額の大小は関係ありません。自分の払える範囲で、思いっきり楽しめば良いのです。「将来が不安で、お金がなかなか使えません」という人が、相談に来ました。貯金額を聞いたらびっくりしました。数百万円あるのです。それなのに、コンビニでチョコを買う時に、ものすごく悩むそうです。年齢に関わらず、こういう人が増えています。
大好きなチョコを買っても、せいぜい200円とか300円です。それを支払ったところで、人生は破綻しません。そこで悩んでいる時点で、精神的に破綻しています。逆に言うと、たった200円とか300円で、幸せな気持ちが買えるのです。無理のない範囲で、どんどん買うべきです。
お金の使い方も、お金を使うと楽しいということも、学校では習いません。親も教えてくれません。自分で体験して、学ぶしかないのです。それをやった人だけが、お金の本質を理解し、お金に苦労しなくなります。
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