【コラム】飲食店の時短営業をしてもコロナは封鎖できない単純な理由
コロナの第二波を受けて、東京都や大阪府、愛知県は飲食店に対して時短営業を要請しているが。まるで効果がないと思う。というのも、ウイルスは夜になったら行動しなくなるとか、シフト制ではないからだ。夜の接触を防いでも、それまでの時間に人と人が接触していれば、感染はどんどん広がる。
ある日曜日の20時過ぎに、JR中央線の阿佐ヶ谷駅界隈の飲み屋街を歩いていると、かなり賑わっていた。三密対策どころか「ギュウギュウ」なお店もあり、密接して大声で騒ぎ、ハイタッチまでしていた。こんなお店が至るところにあるのだ。それを22時までの営業にしたところで後の祭り。それまでの時間でしっかりと感染していると思う。
店内での対策は出来ていないが、対策やってますというアピールとして、お店の外に「感染防止徹底宣言ステッカー」は出ている。が、それも全て自己申告。都の職員が一軒ずつチェックした訳ではない。言ったもん勝ちなのだ。側から見たら、対策はしている、時間も守っている。が、実態はこうなのだ。このことを、自治体や国は全く把握していないと思う。これでは感染者が増え続けるのも仕方ない。
平日の売上を取り戻そうとして、週末は「昼飲み」を売りにする居酒屋が増えた。繁華街のほとんどのお店は混雑している。こんな状況になっても、外で飲みたいという人はいる。そういう人がいるところに行かないというのが、リスク管理としては大事なのだが。感染症というのは、100人中99人がきちんと守っていても、たった1人が守らなければ、そこからどんどん広がっていく。そのたった1人の集まりが、繁華街の居酒屋なのだ。
もういっそのこと、全店2週間休みとかにすれば良いのに。もちろん補償は無し。その代わり、その二週間できっちり封じ込める。そうすれば客は勝手に戻ってくる。クーポンもいらない。みんなずっと耐えているのだ。行きたくて行きたくて仕方ないのだ。そういう人たちの我慢を全て無にしているのが、現在、居酒屋でワイワイ騒いでいる連中だと思う。
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