今の時代、生徒より講師の方が多い

今の時代、生徒より、講師の方が多いです。自ら生徒になろうとする人はあまりいません。素直に話を聞いて、何でも吸収します！ビシバシ指導してください！そんな風に言える人は、意外と少ないです。

それよりも、自分が何か教えたい。誰かに何かを伝えたい。人の前に立って、話がしたい。目立ちたい。そんな人の方が圧倒的に多いです。特に、女性に。

講師というのは、生徒がいて、初めて成り立つ仕事です。生徒がいなければ、ただの「教えたがり屋さん」です。起業ブームだとかいって、こういう人が極端に増えました。自分にも何かできるんじゃないか？そういう風に「勘違い」する人が増えたのです。

講師になるには、それなりの経験や、知恵や知識が必要です。時間もかかります。が、それらを全てすっ飛ばして、すぐに講師になろうとする人が多いです。勉強していない講師は、すぐにバレます。誰かの真似をしていても、本質的なことが理解できていないので、理路整然とした説明ができません。生徒に質問されても、曖昧な返答しかできません。そこでバレるのです。この人は「偽物」だなと。

生徒は、誰でもすぐになれます。世の中には、教えたがり屋さんが多いので、その気になればいつでも誰からでも学ぶことはできます。こっちの方が得です。

私は一生涯、生徒でいたいです。講師や先生になりたいとは思いません。世の中には、ありとあらゆる書物や文献、自然や文化・文明があります。それらを愚直に学びたい。そういう気持ちの方がはるかに強いです。一生かかっても、全ては学びきれません。それでも、少しでも多くのことを知りたいのです。

というような気持ちを持っていて、なおかつ実際に行動に移している人のところに、生徒は集まります。それだけたくさんのことを知っているなら、自分にも教えてほしい、と。あなたの元に、生徒が集まらないのは、これが足りていないからです。

大丈夫。今からでも充分に間に合います。自分の興味あることや好きなことを愚直に追い求めましょう。学び続けましょう。そうすれば、きっとあなたの元にも生徒が現れます。

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