「ビジネス本のおすすめや選び方を教えてください」と、個別コンサルで質問されました。

まずは大きな本屋さんに行ってください。それでビジネス本コーナーで、タイトルや表紙でピンときたものを、手に取ってください。ここからが重要です。

「前書き」を最初に読みましょう。どんなビジネス書でも、自己啓発書でも、前書きが全てです。ここに著者の言いたいことが全部詰まっています。前書きを読めば、その本で伝えたいことが分かります。面白い本は、前書きの時点でワクワクします。前書きが面白くない本は、それ以上読まなくていいということです。

次に、目次を読みましょう。各項目というのは、前書きを分解したものです。それをさらに細かく分けたものが、目次です。つまり、こういうことです。

① 前書き（結論）

② 項目(中分類）

③ 目次（小分類）

前書き、項目、目次を見れば、その本の9割以上は分かります。目次で気になるページがあれば、そこに目を通してみましょう。ほんの少しでも、自分にとって引っかかることが書かれていれば。その本は「買い」です。

この作業を10冊くらい繰り返すと、コツが掴めてきます。どんなにたくさん本があっても、自分にとって買うべき本は、せいぜい一冊か二冊です。気に入った著者がいれば、ネットで検索して、過去のものを読んでみるのもアリだと思います。私もよくやります。

本は読んだ方が良いと思うけど、何を読めばいいか分からない。そんな人はとても多いです。肝心なのは、良い本の「定義」です。それは一人一人違います。私にとって良い本と、あなたにとって良い本は違うのです。人におすすめを聞いても、それがあなたにとって良い本かどうかは分かりません。だから、自分で選ぶことが大事なのです。

ついでに小説の選び方も教えておきます。文庫本であれば、裏表紙に要約が書かれてあります。そこをまずは読みましょう。少しでも惹かれることがあれば、それはあなたにとって読むべき小説です。ピンと来なければ、スルーして構いません。そんなに肩ひじ張らずに、気楽に本と向き合ってください。その方が、より読書を楽しめると思います。

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