【エッセイ】壊れないように持ち帰るのが困難な麻布十番のメロンパン

東京にパン屋さんは数多くあるが、一番行っているのは麻布十番のポワンタージュか、高輪のセイジアサクラだと思う。今回は前者の話。


ここはとんねるずの木梨憲武さんが、アトリエが近いということで、番組で紹介していたのをきっかけに知った。宅配の総菜屋が母体で、兄弟と妹で経営しているらしい。ガラス張りの清潔な店内にはL字型にショーケースが。入り口付近の棚には食パンが並び、外から見るだけでもテンションが上がる。


以前はバゲットを買って、その場で切ってもらうというのが定番だったが。いつの頃からか、「大人のミルクサンド」と「メロンパン」が定番に。大人のミルクサンドは、普通のとはパンの硬さが異なる。フランスパンの生地なので、噛みちぎるのに顎の力がいる。毎回、疲れる。


問題はメロンパンだ。この子、表面がとても美しい。ショーケースに入っている様は、もはや芸術品みたいだ。で、注文を伝え、袋に入れてもらい、持って帰るのだが。キレイな状態のままで済んだ試しがない。いつも何かしらどこかしら欠けてしまったり、場合によってはペチャンコになっている。


買ってから帰るまでの間に、一体何があったんだ?自らに問いただすが、いつも答えは分からない。おそらく買ってから飲みに行ったりしているので、その間にカバンをぶつけたり、パンが入っていることを忘れて、ギュッと持ってしまったり、ラジバンダリ。そんなとこだろうと思う。


これを回避する為に、最近は買ったらすぐに帰るようにしている。これを「セーブ・ザ・メロンパン」と称し、ミッションとしているのだ。先日、久々にポワンタージュに行った。コロナ騒動が起きてからは初めてか。あった。メロンパン。


当然のごとく買って帰り、中身を確認。


「!!!」


やった。遂にやった。キレイなままだ。ショーケースに入っている状態から、お変わりなく美しい。見事にミッション成功。やれば出来るじゃないか。自分を褒め称えて床についた。


翌朝、食べようと思い見てみた。端が少し欠けていた。この間、何があったんだ?掃除の時か。あぁ、あいつか。と、無理やり言い聞かせ、ショックを軽減する。「セーブ・ザ・メロンパン」の道はまだまだ果てしない。

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