起業する前に需要と供給を考えよう
起業したいという人が相談に来て「何をやりたいんですか?」と聞くと、よく分からないことを言います。
それ、誰が買うの?とか、それ、誰に必要なの?とか、それ、誰が知ってるの?とか。一言でいうと、ほとんどの商売に「需要」がありません。その時点で、その商売はやめた方が賢明です。
需要というのは、それを「買いたい・欲しい」と、思う人の総数です。供給というのは、それを「売っている」人の総数です。このバランスを、まずは見ることです。
先日、パステルアート教室をやっている人から相談されました。どうしたら今より売上が伸びるのかと。ここで大事なのが、需要と供給のバランスです。パステルアート教室に行きたいという人が、どのくらいいるのかという話です。それに対して、首都圏ではパステルアート教室が、急速に増えているとのこと。すぐに取れる資格を、協会が「乱発」しているからです。かといって、行きたいという人は、増えていません。少ない需要を、多くの人が取り合っているという状況です。その時点で、これ以上は、お客様が増えることはありません。
商売というのは、何をやるかを決めた時点で、儲かるか儲からないか、ほとんど決まっています。それをやらないから、需要がなくて儲からないことを、ダラダラと続けてしまうのです。もっとよく調べて、きちんと「見極める」ことです。そうすることにより、失敗の確率がグンと減って、成功の確率がグンと上がるのです。
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