最強のブランディングは無駄なことを目一杯やること
無駄なことを目一杯やると、その人の個性が際立ち、キャラが確立されます。体験の数が増え、話題が豊富になるので、その人の話を聞きたいと、人が集まってきます。結果的にブランディングに繋がります。
私の敬愛するみうらじゅん氏は、無駄なことばっかりやっています。ゴム蛇や冷マを集めたり、sinceと書かれた看板を写真に撮ったり、頼まれてもいないのに、勝手にご当地ソングを作っています。それがキャラクターとなり、全て仕事に繋がっています。
博報堂の嶋浩一郎さんは、都内の公園にある遊具のマップを、勝手に作っていました。どんな遊具が、どこに置かれているかを調査して「やはり海の近くにはイルカが多い」と結論づけています。そんなことばかりやっていた嶋さんは、カンヌ国際広告祭の審査員であり、博報堂の役員にまでなりました。
会社にも似たような事例があります。ガリガリくんでお馴染みの赤城乳業は、毎年、新しい味を開発しています。もう既にヒット商品があり、他に作らなくて良いのに、それでも作るのです。コーンポタージュとか、ナポリタンとか卵焼きとか。それにより、面白いことをやる会社だと認識され、ネットでも話題になり、ブランディングに成功しています。
私も無駄なことばっかりやっています。仕事のスケジュールより、ラグビー、野球、サッカー、落語、音楽LIVEの方を優先します。お客様から、この日空いてますか?と聞かれても「柳家喬太郎の独演会なんですよねぇ」と断ることもしばしばです。
本はたくさん読みますが、仕事に関する本はごく少数で、ほとんどが小説です。中でも多いのが、刑事小説やミステリーです。直接的には仕事に繋がりませんが、人間模様の観察や、社会の仕組みや裏側を知るという意味では間接的には繋がっています。
落語を百席聞いたところで、仕事が入ってくる訳ではありません。聞きたいから聞くのです。結果的に、落語が好きなパーマの若者という、訳の分からないキャラになり、演芸場やホールでは異常に目立ちます。こんなことばっかりやっていると、ありがたいことに、お客様に選んで頂けるようになりました。「色んなコンサルタントの方がいますが、笹野さんは抜群に変なので、興味が湧きました」と言われます。
損得や効率性で考えたり、心に余裕がなければ、こんなことは出来ません。常に切羽詰っていて、得するもの、効率の良いものしか、やらないようになります。そうするとただの真面目な人になり、面白くもなんともありません。その他大勢に埋もれて、個性も失われます。
まずは損得や効率を考えずに、興味のあることに手を出してみましょう。出来れば「没頭」しましょう。それがあなたの身を助けることに、なるかもしれません。
最後に一つ、大切な話をしておきます。成功者というのは皆、名もなく貧しい頃に、好きでやっていたことで成功しています。一見、無駄に見えることでも、やっておいた方が良いのです。
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