サルの世界にも「婦人会」がある
「消えた伝説のサル ベンツ」という、大分県にある高崎山自然動物園のボスザル「ベンツ」の生涯を書いた本を読みました。ニホンザルの生態について、初めて知ったことが盛りだくさんで、とても面白かったです。
・サルは群れで生活する。
・一つの群れは、多ければ、800頭を超えることもある。
・群れ間の「移籍」も頻繁にある。
・移籍の理由の大半は、オスとメスの色恋沙汰。
・A郡のオスをB郡のメスが誘惑したりもする。
・B郡のメスと出来てしまい、そのままB郡に移籍して、そのまま居着くこともある。
・サルにも各家系に優劣がある。
・優位家系のオスは、劣位家系のオスより威張っている。
・優位家系のメスの方が、妊娠率、生存率共に高い。
・サル同士の序列を確かめ時は、ピーナッツテストというものを行う。
・サルのメスには「婦人会」がある。
・群れに長くいるオスはモテない。
・メスは年をとっている方がモテる
・若いメスは受胎率が低いので、あまりモテない。
・気性が激しいのはメス。
・群れ同士の戦いで、最前線にいるのもメス。
なぜ、この本を読むことになったのか。孤独のグルメの原作者としてお馴染みの久住昌之さんの「線路つまみ食い散歩」という本で、ちらっと書いていたからです。日本各地のマニアックな電車の線路沿いに散歩して、途中で何かしら食べようという、のどかな一冊です。
本の良いところは、こうして「数珠つなぎ」になること。紹介されている本や登場人物、出てくる地域のことが、どんどん繋がっていきます。歴史、地理、人物相関図等、色んなことが分かってきます。これは、インターネットではなかなか無いことです。読書家が物知りや博識になるのは、必然なのかもしれませんね。
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