大企業出身者が起業する時に気をつけた方が良いこと
大企業出身者が起業する時に気をつけた方が良いことは「プライドを一旦、捨てる」ということです。
大企業にいると、感覚が「麻痺」します。会社にネームバリューがあるので、周りはチヤホヤしてくれます。取引先もペコペコと頭を下げてくれます。ほとんどの人間は、ここで「勘違い」します。自分は偉いんだ、と。そうではありません。相手は、その人に対してではなく、その会社の「ブランド」に対して、チヤホヤ、ペコペコしているのです。
よくあるのが、大企業に在職時の実績を引っ提げて、独立するというパターンです。こういう人は、過去の実績をアピールします。10年間で1万人の顧客を担当していました、というように。しかし、それは自分の実力ではありません。1万人の顧客を、会社から「割り振られた」だけです。
営業職なら自力だろうと、思うかもしれませんが。その会社のブランドが無ければ、話すら聞いてもらえません。つまり、前職でいくら何をやっていようが、独立した時点で、全てが一旦「ゼロ」になるということです。ここが理解できないと、だいたい失敗します。
私は独立してもう12年経ちました。大企業に勤めたことはありませんが、大企業の人とは、たくさん仕事をしてきました。そこで、大企業の人を、じっくり観察した結果、分かったことがあります。いくらどれだけ有名な企業の社員でも、人間力という意味では、大した差はないということです。
もちろん、飛び抜けて優秀な人もいます。が、ほとんどの人は、レベルとしては大差ありません。それが20代の早い段階に、肌感覚で分かったので、大企業に対して「ビビる」ことは一切ありませんでした。
コンサルタントとして独立してからも、大企業出身者にたくさん会いました。そこで感じたのが、出身企業にこだわっている人ほど、大したことないという事実です。仕事のできない人ほど、昔話が好きです。前職の思い出ばかり語ります。こういう人は、まず失敗します。
売れる人は、プライドを捨てています。大企業出身だということを、必要以上にアピールしたがりません。人間力で売っています。そういう人は、周りから好かれて、応援されやすいです。
大企業から独立したいなら、こういう姿勢を真似するべきです。それが最も手っ取り早く売れる方法です。
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