【エッセイ】金沢 恐怖の露天風呂事件

仕事で金沢に行った際、露天風呂付きのホテルに泊まった。アパホテル金沢中央というホテルに。


仕事をサクッと終え、チェックイン後に早速大浴場へ。まだ陽が高いうちに入る風呂は格別なものがある。天気も良いし気持ちが良い。そんなウキウキ気分をぶち壊したのは、アパホテルの名物女社長だった。


知っている人も多いと思うが、彼女はなかなかインパクトのある顔面をしている。その顔面がなんと、露天風呂の中からちょうど見えるという悲劇に見舞われた。


説明する。金沢には三軒のアパホテルがあり、私が宿泊したのは金沢中央店。そのすぐ近くに金沢片町店がある。そこの屋上に、アパホテルの看板が写真付きで大きくどど〜んと掲げられている。こちらに微笑みかけるように。露天風呂につかり、金沢の街並をゆっくり見ようかと思うと、ちょうど正面にその看板が見える。あのインパクトのある顔面が。


最初見た時は「幻」かと思った。疲れているのかな?とか。軽いパニックに陥り、そそくさと退散。夜は地酒を何杯も飲み、寝る前にもう一度露天風呂へ。北陸随一の繁華街とはいえ、もう夜も深い。さすがにあの看板は見えないだろうと思い、意気揚々と湯船へ。


甘かった。完全に。何と、驚くことに、あの看板は「ライトアップ」されていた。夜に見る、あのインパクトのある顔面は夕方の2倍は怖い。そのうち話しかけてきそうな微笑。怖い。怖すぎる。けっこうな酒量だったがすぐに冷めて、またもや退散。


顧客満足だとかサービス競争だとか言われる昨今。アパホテルに関しては、完全に違う世界に行っていると思う。やはりただ者ではないな、あの社長。

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