【エッセイ】今まで生きてきた中で一番遅いエスカレーター
仕事で初めて千葉駅に行き、どこかで昼食を食べようと、ペリチカという駅前の建物に入った。地下が食品フロアということで、下りのエスカレーターに乗ったのだが。これが、今まで生きてきた中で「一番遅い」エスカレーターだった。
普段、乗降客数の多い駅ばかり利用していたり、人の多い商業施設やホテルに慣れているせいもあるかもしれないが。それを差し引いても、あれは遅すぎる。なんせ、隣を階段で歩いているおばあちゃんの方が早いのだ。エスカレーター対おばあちゃんで、おばあちゃんの勝ち。こんな光景、めったに見れない。
どうやら我々は、急ぎすぎているようだ。このくらいのスピードでも、長い人生では影響がないかもしれない。そんなことを一瞬思ったのだが、やはりエスカレーターは早い方が良い。というより、自力で階段を上がるのが一番早い。せっかちな私は、これからもきっとそうしてしまう。
船橋駅で千葉在住の友達と飲んだ時も遅く感じたので、試しに聞いてみた。「千葉ってエスカレーター遅く?」と。「うん、確かに」と返ってきた。そうか。県ぐるみか。それなら仕方ないかなと妙に納得した。
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