【コラム】コロナ渦でも経済回せと焦れば焦るほど、経済が回らなくなる理由

コロナなんて大したことないんだから、経済回せとうるさい人が多い。特に経済界の人や自分で商売をしている人。そういう人は声が大きいので、気の弱い政府はついつい言うことを聞いてしまう。その結果が、少し早すぎた緊急事態宣言の解除であり、GO TO キャンペーンだ。


感染が完全に収束していなくて、検査体制も法整備も満足に出来ず、焦って経済を回そうとして、第二波が来た。これは専門家が以前からずっと指摘していた通りで、他人の言うことをきちんと聞いていれば防げたはず。政府はそれをしなかった。だから、またぶり返した。シンプルな話だ。


日本と同じ東アジアの国は、どこもコロナ対策に成功している。徹底した検査&追跡体制を整え、発見次第、隔離する。これをITを駆使して実行している。その結果、中国や韓国、台湾ではコロナ渦に関わらず、現時点でGDPは+成長している。ヨーロッパやアメリカ、日本が-5〜10%なので、今後はその差がもっと開く可能性がある。


2月の下旬からここまで、世界各国のコロナの対策とその後を見てきて分かったのは、コロナは徹底的に封じ込めて、感染者の数を限りなくゼロに近く貼り付けたほうが、圧倒的にコストはかからないし経済も回るということ。


感染の恐れがほぼ無くなれば、国民は以前のように普通に生活できるし、遊びにも行ける。早急に封じ込めたベトナムでは、国内旅行が盛んになり、どこも混雑しているとのこと。日本も中途半端にGO TO キャンペーンやるよりも、感染者の数を減らし、もう大丈夫ですよ言う状態まで早急に持っていくべきだ。そうすれば補助金なんて無くても、ストレスの溜まった人たちが勝手に旅行に行く。税金も使わなくて済むし、コストもかからない。


皮肉なことに、経済回せと主張する人の言うことを聞くと、経済が回らなくなる。市中感染が増えて、人々が街中に出たり旅行に行かなくなり、更に景気が悪くなるからだ。自分で自分の首を絞めていることに気付かないのか、もう引っ込みがつかないのか。あるいは両方か。いまだに経済回せと言う人が多いが。国としてどうするべきかは、もうはっきりしている。


今までのやり方は間違っていたと素直に認め、封じ込めに成功している東アジア諸国の真似をすれば良い。その判断が早ければ早いほど、無駄なお金は使わなくて済むし、経済や景気の回復も早くなる。


アメリカに気を使って、同じようにやっていてもダメだ。なんせアメリカは、コロナの感染者数が世界一多い国。そんな国の真似をしてどうする。と、怒る人がもっといても良いと思うのだが。誰もそんなこと言わないのが不思議で仕方ない。そもそも、今、日本がどういう状況に置かれているのかすら分かっていない国民が大半だと思う。ダメだこりゃ。



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