算数が出来ない人は、国語力が無い
小学生レベルの算数が出来ない人をつぶさに観察していると、算数が出来ないのではなく、国語力が無いことに気付きます。公式がどうとか、足し算、引き算の話ではなく。そもそも「何が問われているのか」が全く分かっていません。これは全ての物事に当てはまります。自分が何を聞かれているか分からないから、トンチンカンな返答をしてしまうのです。
個別コンサルでもよくあります。どんな仕事なんですか?と聞いても、なぜ、自分がこの仕事をしたいのかという熱い思いを語り始める人は多いです。こちらは、そんなことは聞いていません。「仕事の中身」を聞いているのです。それに対して、自分の思いを語るというのは、聞かれていることが分かっていません。
読解力を上げるには、読書が一番です。読書をすると、まずは集中力がつきます。集中力がつくと、相手の話を聞く力がつきます。相手の話がきちんと聞けると、相手が何を聞きたいかが分かります。
次に、想像力がつきます。文字を目で追っている間に、脳はフル回転しています。文字から得た情報を、脳で高速処理しているのです。この作業を繰り返すと、相手の意図が汲み取れるようになり、これを聞きたいんだなと、勝手に想像できるようになります。
話をしていて、集中力のない人や想像力のない人はすぐに分かります。聞いてみると、ほぼ100%の確率で、本を読む習慣がありません。その代わり、スマホ中毒になっています。
仕事をするということは、他人と関わるということです。個人でも会社員でも同じです。相手が何を求めているのか、今、自分は何を問われているのか、相手は何を聞きたいのか。そこが分かるようになると、あなたの仕事の質はグンと上がり、人もお金も殺到するようになります。
難しいことをやる必要はありません。一日5分でも良いので、読書する習慣をつけましょう。まずは、そこからで充分です。気付いたら、勝手にできるようになっています。
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