【エッセイ】ヤクルトの燕パワーユニフォームは2017年版が最強説
プロ野球のヤクルトスワローズが毎年、燕パワーユニフォームというものを配布している。年に数試合だけそのユニフォームを着用し、来場者にもプレゼントしてくれるというファンには堪らない企画。大のヤクルトファンの私は当然持っている。
2015年版から集め出して、2019年までの5枚をクローゼットの一番目立つところにかけている。2020年は4月に予定されていて、チケットも確保していたのだが、コロナの影響で中止。ということで持っている5枚を着回している。
この燕パワーユニフォーム、寝巻きにちょうどいい。着心地が良いし、すぐに乾く。夕方に入浴するので、風呂上りはこれを着てDAZN(ダ・ゾーン)でナイターというのが夏場の定番。今年は過密日程になり、週に6試合もある。2019年版から順に来ているのだが、なぜか2017年版を着ている日は勝つ。不思議に思い調べてみると、理由が分かった。
2017年7月26日はとんでもない試合だった。張り切って神宮に向かい、燕パワーユニフォームをゲットして、意気揚々と応援していたものの、前半で10点もリードされ、ヤクルトは無得点。流石にこれは、と思い、ラッキーセブンを見たらもう帰ろうと思っていた。そこで2点取り、8回に8点取って同点に。延長の10回に大松のサヨナラホームランで大逆転勝ちした日だ。
今まで何百試合と野球を見てきたが、もちろんこんなことは初めて。この日以来、10点差でも諦めることができなくなった。なぜなら「奇跡」が起こるから。そんな勘違いをしてしまうような体験をしたのが、この2017年版の燕パワーユニフォームなのだ。こいつ、何か持っている。
ということが分かって、張り切って昨日も着ていたのだけど、残念ながら負けてしまった。まぁ、そういうこともある。こうなったらもう毎日2017年版を着てやろうか。というくらい、最近はよく負ける。でも、今日は勝つような気がする。毎日、そう思って試合を観ている。ヤクルトファンはタフなのだ。そうでもしないとやっていけない。
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